崇めよ我は全知無能なり

※現無職なので遠くない未来に失踪します

ロシア民謡、各国の”カチューシャ”大集合~ソビエトロシアでは、カチューシャがあなたを川岸に待つ~


Katyusha (Катюша) - Aleksandr Marshal & Valeria Kurnushkina (2013)

Урaaaaaааааааа!!!!

ロシア民謡・軍歌は全部かっこいいよね。

こんな歌をクレムリン宮殿で合唱されたら意地でも士気が上がるよ。

愛国心爆上がりだよ。忠誠も誓いたくなるよ。

Урaaaaaааааааа!!!!

ロシア行けてねえよ……行きてえ。

もし行くことができたら、多分このブログにも載せるだろう。

そして、自分が特に好きな曲が、この”カチューシャКатюша”だ。

元々カチューシャ(エカテリーナの愛称)という女性が、川岸で恋人への思いを歌う姿を描いた音楽で、作曲された当初は二番までしか歌詞がなかった。

が、作曲された世情が世情(1938年)だったんで、国境遠征軍として思い人が兵役についたことを示唆する歌詞が三番・四番として追加された。

そして独ソ戦争中(1941年)で爆発的な流行歌となり、軍歌としての一面も帯びるようになった。

 

んで、この曲はメロディラインが良いせいか、色んな国で歌われるようになった。

歌詞をそのまま翻訳したものも多いけど、やっぱり”世情が世情”だったんで、

その国の現状を反映した歌詞が付くことも多かった。

代表的なのが、イタリア語版カチューシャ”Fischia il Vento(風は鳴る)”だ。


Fischia il vento
1943年、北アフリカ戦線でイタリア軍はボロ負けを喫する。

イタリア国内では国家ファシスト党に対しての反感が強くなり、ムッソリーニを排除しようとする動きが強くなった。

そして同年、イタリアは無条件降伏。
国内ではパルチザン(解放軍)というレジスタンスによる内戦が勃発。

その際、パルチザンたちの間で歌われていたのが――この曲だ。

英訳からゴリ押しで和訳した歌詞が出てきたから、一応載せておこう。

無論、訳したのは俺だ。
日付を見ると、三年前に訳したやつだな。

ちなみに、俺は中学の時に英検五級に落ちたことがある

今の話は聞かなかったことにして、訳詞を見てくれや。

Fischia il vento, infuria la bufera,
scarpe rotte eppur bisogna andar,
a conquistare la rossa primavera
dove sorge il sol dell'avvenir.

Ogni contrada è patria del ribelle,
ogni donna a lui dona un sospir,
nella notte lo guidano le stelle
forte il cuore e il braccio nel colpir.

Se ci coglie la crudele morte,
dura vendetta verrà dal partigian;
ormai sicura è già la dura sorte
del fascista vile traditor.

Cessa il vento, calma è la bufera,
torna a casa il fiero partigian,
sventolando la rossa sua bandiera;
vittoriosi e alfin liberi siam.

風は鳴り 嵐は狂い
靴は破れ 然れど我らは前進す
赤き春の征服のため
そこに未来の太陽が昇らん

全ての道は反逆者の祖国
全ての女は彼に祝福を与えん
夜通し星は彼を導き
強き心と力を養う

もし残酷な死が我らを襲うならば
パルチザンの激しい復讐が訪れるだろう
既に明確なのは――我らの苛酷な運命と
悪逆非道なファシストの卑劣さだ

風は止み 嵐は静まり
誇り高きパルチザンは故郷へ帰る
風にたなびくのは、赤き旗――
勝ったのだ 我らは自由なのだ

血腥い歌詞だな。

”ファ〇ストぶっ殺す”という強い意志が如実に出まくっているよな。

この曲の作詞者が思想的にも”赤かった”のもあって、この曲は共産主義的な意味合いも若干あるぞ。

んで、パルチザンの勝利は実際に訪れることになる。

ムッソリーニはドイツ軍の作戦”グランサッソ襲撃”にて身柄を助けられ、1945年までは亡命生活を続けていたんだけど結局拘束されて、処刑。

国民の反感がよっぽど強かったのか、ムッソリーニの死体はミラノの”ロレート広場”にうち捨てられて、文字通りの”死体蹴り”を受けるぞ。

原形を留めないほど顔面をボコボコにされる、銃撃される、唾や小便をかけられる等。

さらに食肉用フックで逆吊りにされ、広場中の見せしめとなった。

当時の写真も残っているが、まあまあグロいんで自分で調べてくれ。

ここに載せるとGoogleさんに怒られるんだよ。

 

結構長くなったので、このシリーズは無駄に続くと思うぞ。

Twitterにも載せたしな。

次回は何語版でしょーか?

まあどうせギリシャ語版だろうな。

イタリア語版とギリシャ語版が、軍事的バックボーンが強いから面白い。

では、またの記事で。

 

※追記

何で英検五級落ちたかって?

やる気なかったんじゃない?

試験会場も遠かったし、怠かったんだよ。

漢検の試験会場は近かったせいか、

とりあえず二級は持っているよ。

こんなもん何ら就活の役にも立たないクソ資格だけどな。

何で逆に二級受かったのかもわからん。

待て、”試験会場が近くにある=受かる”ということは、

自宅の目の前に東大があったら、受かっていたんじゃね?

……。

いや、怠いな。

目の前に自分の通っている学校があるのって、気が滅入るな。

東大の図書館、何回か使ったことあるけど、
建物が古いせいで、冬場寒いんだよ。

都立図書館の方がいいよ。

貸し出ししてくれねーけど。