崇めよ我は全知無能なり

※現無職なので遠くない未来に失踪します

COVID-19が終わらない~だから、今こそplague inc.やろうぜ~

終わんねえ!!!!
いつになったら終息に向かうんだよ。

 

ウィルス・細菌等の生命科学は個人的に好きなので、幾冊かは目を通させて頂いているが……

今回は……長過ぎる。

アポカリス物のフィクションも大好物だが、それが実際に降りかかってくるとロクなことがない。
既に2020年が始まって二・三年経っているような錯覚すら覚える。
恐ろしいことに、やっと三カ月目が終わろうとしているぐらいなのだ。
そして、某五輪は「中止だ中止」から「延期だ延期」に移行。
当たり前だろ……今や東アジアどころか欧米圏が危険な状態になり始め、イタリア、スペイン、フランスでは死人が続出。
新型コロナウイルス武漢市、中国を越えて――最早の世界が抱える病気となった。
すべての人間が伝染病の危機に晒されている。こんな状況で聖火リレーなど出来るか? むしろパンデミックの火を新国立競技場に集結させることになるだろう。
ニュースを見ても滅入るばかり。WHOと中国に煽られて立腹のトランプ、外出禁止を守らないフランス、コロンビアでは囚人が「コロナで死にたくねえ」とデモを起こし、暴動の結果30人ぐらい死んだ。
イタリア死者五千人……スペイン死者二千人……

あー、もう人類無茶苦茶だよ。

私は疲れた。
こんなに人類が愚かならば……私が……私が……

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Plague Inc. -伝染病株式会社-

私が滅ぼそう。

毎度おなじみ、パンデミックが起きると度々ネタにされるPlague Inc.だ。
ウイルスや細菌の感染率・症状を上手く進化させ、人類を滅亡させるという不謹慎極まりないゲーム。
だがネタには出来ない。
自分はアプリ版しか持っていなかったので、steam版で買い直した。
再プレイして、こう思った。

初見でプレイされる方よ。
先ず、滅茶苦茶簡単な第一ステージ目『バクテリア』をクリアして、『ウイルス』でプレイ出来る状態にしろ。
んでもって、新型ウイルスにコロナっぽい名前を付けて遊んでみるといい。
どれだけゲームが下手でも、何回か試遊している内に気付くだろう。

ああ……人類最悪の滅亡シナリオとは、このことか……

と。

このゲームはバランス調整が非常に巧みだ。時事ネタも積極的に取り入れていることもあって、国際情勢に関する妙なリアリティと既視感がある。オリンピック開催・中止イベントが起きたり、イギリスがEUを離脱したり、貧困層の多い国家で暴動が起きまくったり、医療インフラが整っているカナダの陥落が鬼門で、先進国の筈のアメリカは貧富の格差が激しいせいで感染力に持ちこたえられずいつの間にか滅びていたりする。
ちなみに日本も最後の方まで持ちこたえるが、中国の巻き添えになって日韓共々陥落することが多い。

うん、不謹慎だな。
しかしだからこそ――今、このゲームをやった方がいいと切に思う。

既視感を覚えると言ったが、Plague Inc.は単に人類を滅亡させるだけの不謹慎系の作品ではない。
パンデミックに陥った人類をゲームという媒体で見事に描き出している。それこそ病気の恐ろしさだけではなく、危機的状況下に陥り愚昧化する人間の行動までも燻りだす。
このゲームの主人公は、実は病原体ではない。
人間だ。
人間がいなければ、ウィルスも暴動も存在し得ない。
たとえ人類滅亡まで至らなくても、全世界の人類が半分以上死んでいたりする。
そして否応もなく思い知らされるのだ。

我々は生きている。
Plague Inc.と影絵を合わしたかのような2020年という世界で。

Plague Inc.はシナリオモードというものがある。大まかに言うとオンラインプレイヤーの誰かがつくった病原体を用いて世界を滅ぼすのだが、COVID-19の名を冠したシナリオも多い。しかも中国人がつくっている。
ある意味健全だと思った。中国の人でしかこのウィルスを(いい意味での)一種のネタとして扱えないだろう。何故なら最初の被害者は紛れもなく武漢市民やその周辺に住む中国国民だからだ。
彼らがつくった”シナリオ”はCOVID-19への鬱積・反逆心の投影でもある。これらのシナリオをプレイすると、製作者たちが抱えているやり場のない怒りがメッセージとして伝わってくる。
そのメッセージとは、一種の警告だ。
彼らは本来”フィクション(非現実)”であるはずのゲームを通じ、これから起こり得るかもしれない”ノンフィクション(現実)”を私たちに伝えようとしているのだ。

もしかすると文字通り、我々の世界も”ゲームみたいに”滅びるかもしれない。

大袈裟に言うつもりはないが、人類はひとつの瀬戸際に居る。COVID-19は00年代を鑑みても最凶クラスの騒動になってしまった。
リーマンショックの比ではない。耐え抜いたとしても、恐らく経済的な大恐慌が訪れるだろう。
これらの大打撃を経て、立ち直れず滅び去るのか?
それとも人類は”学び”、再建も兼ねた転換期として存続出来るのか?

それは、神のみぞ知る。

現在、Plague Inc.は新コンテンツとして『パンデミックを逆に防ぐモード』というのを開発している。

www.famitsu.com


COVID-19の終息には、まだまだ時間は掛かる。
日本も大打撃を受けるだろうが、世界のどの国でも同じことだ。
今はどの国がどう悪い、というような考え方はしたくない。
責任追及とやらはすべてが落ち着いた時にやればいい。
今出来ることをする。
それが最も特効薬になると考えている。
そして……

そのヒントをPlague Inc.は与えてくれると、自分は確信している。