崇めよ我は全知無能なり

※現無職なので遠くない未来に失踪します

死体の山がスマイルをお届け~SCP Foundation&Lobotomy Corporation、そしてセフィロトもね~

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あくまで財団、SCP。
発電企業だ、Lobotomy。
二つの違いは前回記事で軽く説明した。

kaitenshiki666.hatenablog.com

前も言った通り、Lobotomy CorporationはSCP財団の影響をかなり受けている。
オマージュだと言うべきだろう。
実際、SCPもLobotomyも”収容対象”に危険度を示すランクを付けており、
その命名法も”生命の樹”(旧約聖書に登場するカバラ神学上の樹木で、セフィロトと呼ばれる)のセフィラから一部取られている。

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どうでもいいが、日本人は割とセフィロトに詳しい。確実にエヴァンゲリオンのせいだろう。

そして危険度ランクについてだが、
SCPは基本的に、
・Safe
・Euclid
・Keter
の三つ、

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本当は”Thaumiel””Neutralized””Explained”等の特殊なオブジェクトクラスも存在するが、SCPのなかでも特に変則的なストーリーで用いられることが多いので今回は省く。


Lobotomy Corporationは、
・ZAYIN
・TETH
・HE
・WAW
・ALEPH
の五つのランクが存在する。

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SCP・Lobotomy双方に言えることだが、下側に表記したランクの方が危険性が高い。



これら双方のランクのほとんどは"Safe""Euclid"を除いて英語読みではなくヘヴライ語・フェニキア語の読み方が採用されている。

※SCP
・Keter(ケテル)→”王冠”の意。生命の樹のセフィラにおいて思考・創造を司る。守護天使メタトロンだが、メタトロンが登場するエノク書は初期キリスト教ユダヤ教)やエチオピア正教会以外では偽典とされているため、多くのキリスト教の派閥においてその存在は認められていない。
因みにSCP本家の英語支部では英語読みで”キーター”と発音する人も多いとか。
※Lobotomy Corporation
・ZAYIN(ザイン)”武器”の意。
・TETH(テト)”車輪”の意。
・HE(ヘー)”窓”の意
・WAW(ワウ)”鉤”の意。
・ALEPH(アレフ)”雄牛”の意かつ、ヘヴライ語アルファベットの第一文字。数学では集合論などで用いられる。
Lobotomy Corporationの五つのランクの話の説明がさっぱりし過ぎているが、
正直これをさらに説明するにはヘヴライ語とフェニキア語(というかフェニキア文字)、
そしてALEPHという単語が数学上でどのように用いられているか等も語らないといけないので、
難解に成り過ぎるため、今回の記事では見送らせてもらう。

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今、古代ユダヤ教カバラ神秘主義思想を語り切るにはブログ程度の文字数では全然足らんぞ。



また、Lobotomy Corporationは”企業”なので、
会社内にあらゆる部門が存在するのだが、
その部門名はすべて生命の樹のセフィラから引用されている。

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流石にヘヴライ語表記の生命の樹を出されても読めないので、日本語表記のものをwikiから引っ張ってきた。

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そしてこれがゲーム内の部門の配置。かなり大きい上、この画像ではケテルの部門が開放されていない。

また、このゲームは実際のセフィラと上下さかさまの配置で部門が置かれている(マルクトが一番上、ケテルが一番下)のだが、
結構重要な秘密が隠されているため、ネタバレ防止のためにも説明しないでおく
そしてあいも変わらず、”肉団子”と”処刑弾”の説明が出来そうもないまま記事を進めてしまったが、
まあご愛嬌、次回に持ち越すってことで。
こうやって記事を書いている間にも、何かが収容違反を起こしたようだ。
どうせ大鳥か肉団子だろ……んでもって連鎖的に赤ずきんの傭兵も脱走してんだろ?
ん……蒼星?
クリフォト暴走をうっかり見落としていたのか?
……
再☆起☆動
(蒼星はALEPHクラスのなかでもトップレベルで収容しやすく、しかもかなりいい装備をくれるので率先して収容するべきですが、一度収容違反を起こされると組織壊滅級の被害を引き起こします)
だからこそ……
再起動。
ただでさえコ〇ナなんだ、ALEPHクラスだろうが部屋にいろコノヤロー。


※追記
前、SCP-4338 ”ヴァルカン、破滅なるもの”の解説は一応するって言ったろ?
あの作品、マジで解説するまでもないぐらい読みやすい記事だから、自分で言っておいてなんだが”該当記事読めや”って言いたいぐらいなんだけど、有言不実行は良くねえから説明するわ。
該当記事を読め。
知らねえよ、バーカバーカ。
SCP-4000 禁忌”とか、
SCP-001/Kalininの提言 手の星”とか、
ガチで解説がないと難し過ぎる奴に比べて、ヴァルカン君は遥かにわっかりやすい奴だから、
説明の労力を使いたくねえよ。
自分で読め。
代わりに「SCPをあまり読んだことがないです」って人に向けて、
個人的に”読みやすくてしかも秀逸”な作品を幾つか紹介する。
(今回初期作品に多い”単純に強い・単純に怖い作品”や後期作品に多い”秀逸だけど内容が難し過ぎる作品”、そしてもとより有名過ぎる作品は省いている。後単純に怖過ぎる作品も)

SCP-199-JP もう一人の観客"→画像怖ッ、とビビった後にオチまで読むとさらに背筋がゾクゾクしてくる。一人で映画を観るのがトラウマになっちゃうかも
SCP-488-JP 人狼”→すべての動物が、赤色を視認出来るとは限らない
SCP-1295 メグの晩餐”→あんなデカいキノコ雲を見たら、世界が滅亡したと思ったんだよ……(ある騎士は語る)
SCP-571-JP ニギリ・オブ・ザ・デッド”→ハイテンションかつ謎な儀式を経ながら寿司を握ることで、文字通りの”生きている寿司(ゾンビ化した寿司)”をつくれる職人。トラフグの肝はおろか、最早魚介類でもなんでもないヒ素からでも生きている寿司を握れるし、毒性も消える(しかも美味)
SCP-439-JP ホームラン量産法”→野球の打席に入る前にある動作をすると、ボールをバットに当ててしまえばどんな打ち方でもホームランを打てるというもの。
ボールと言ったが球状ならばほとんどの物体に適応されるらしく、ある時実験中に手からすっぽ抜けたバットが職員の顔面にぶち当たってしまい、結果その頭部を”ホームラン”してしまった。
が、後にこれは”皮肉にも地球を救った”事例として認識されるようになる。

日本支部の作品に寄ってしまった。
本当は一読しただけで三日ぐらい悪夢に魘されるような怖いSCPが好きなのだが、今回は慎む。
今後も面白いSCPでねえかなぁ。