崇めよ我は全知無能なり

※現無職なので遠くない未来に失踪します

中国のニュースサイト、『人民網』が面白い

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j.people.com.cn

いやー、『人民網』って面白いよな。
これさ、中国のニュースを日本語で読めるっているサイトなんだけど、
時事ネタが多くて、情報収集として助かるよね。
本当に、昔から良く拝読しております。
……
コロナのニュースばっかじゃねえか!!!!
例の騒動以降、どのニュースを見てもコロナがちらつきやがる……
わかるよ? わかるよ???? 時事ネタだしな。コロナ騒動真最中だからな。
でも俺は5Gとか血管サーモグラフィーとかのハイテクノロジー記事が見たいのに、
コロナのニュースばっかじゃねえか!!!!
あー、まあしゃあない。
中国ネタ好きなのに、国中どこもかしこがピリピリしているから安易にネタを出せん。
大変なのはわかるが、何でもネタに変えてしまうのが日本人のスピリッツだろ?
もう……あれだ。日本鬼子騒動みたいに、
コロナちゃんとかいう萌えキャラでも描けよ!

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まあ、居ることは居る。個人的にはもうちょっとパンチが欲しい。

例えばな? 『はたらく細胞』って漫画・アニメあっただろ?

はたらく細胞(1) (シリウスコミックス)

”血小板ちゃん”みたいなキャラクター居るだろ?
もしな? 自分がコロナで病死する運命を辿ろうが、はたまた人類の文明が半壊するような末路に至ろうが、
『どうしようもないウイルスに殺された』というよりも
『二次元の可愛い女の子に殺された』と考える方が精神衛生上は幾分か楽だろ!?
だろ? そう思わないか?

だろ?!?!

……
半分マジで半分ギャグだけどな。
それでも、この鬱積したムードを皆で乗り切りたい。
よし、コロナちゃん描こう。
pixivにアカウントをつくって、いざ、尋常に……尋常に……
ドロー……イング……

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…………うん。
僕の、コロナちゃんです。



※追記

後、イギリス。
貴様にも……言いたいことがある……
何でEU離脱したのに、頼れる英国感出してきてんだよ!
今イギリスがやろうとしている抗体検査、凄く合理的で、

ワクチンが効かない・対処療法でしか対応出来ない→だったら先んじて感染中・既感染(体内で抗体が精製済み)・未感染を調べる検査キットをつくって国民に配ろうぜ→その間に対処療法に適した医療施設を整えておこうぜ

という方法で感染の抑制に努めている。

頭いいのか、手前らァァァァ!!!!
俺にも検査キットよこせ、この野郎!!!!
しかも休業補償が賃金の八割……?
……
クソがァァァァァァァァ!!!!!!!!

※更なる追記(2020/3/27)

 ジョンソォォォォォォォォン!!!!
やっと英国首相っぽい雰囲気を醸し出してきたところで、今罹ってどうすんだよ!
ジョンソォォォォォォォォン!!!!

COVID-19が終わらない~だから、今こそplague inc.やろうぜ~

終わんねえ!!!!
いつになったら終息に向かうんだよ。

 

ウィルス・細菌等の生命科学は個人的に好きなので、幾冊かは目を通させて頂いているが……

今回は……長過ぎる。

アポカリス物のフィクションも大好物だが、それが実際に降りかかってくるとロクなことがない。
既に2020年が始まって二・三年経っているような錯覚すら覚える。
恐ろしいことに、やっと三カ月目が終わろうとしているぐらいなのだ。
そして、某五輪は「中止だ中止」から「延期だ延期」に移行。
当たり前だろ……今や東アジアどころか欧米圏が危険な状態になり始め、イタリア、スペイン、フランスでは死人が続出。
新型コロナウイルス武漢市、中国を越えて――最早の世界が抱える病気となった。
すべての人間が伝染病の危機に晒されている。こんな状況で聖火リレーなど出来るか? むしろパンデミックの火を新国立競技場に集結させることになるだろう。
ニュースを見ても滅入るばかり。WHOと中国に煽られて立腹のトランプ、外出禁止を守らないフランス、コロンビアでは囚人が「コロナで死にたくねえ」とデモを起こし、暴動の結果30人ぐらい死んだ。
イタリア死者五千人……スペイン死者二千人……

あー、もう人類無茶苦茶だよ。

私は疲れた。
こんなに人類が愚かならば……私が……私が……

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Plague Inc. -伝染病株式会社-

私が滅ぼそう。

毎度おなじみ、パンデミックが起きると度々ネタにされるPlague Inc.だ。
ウイルスや細菌の感染率・症状を上手く進化させ、人類を滅亡させるという不謹慎極まりないゲーム。
だがネタには出来ない。
自分はアプリ版しか持っていなかったので、steam版で買い直した。
再プレイして、こう思った。

初見でプレイされる方よ。
先ず、滅茶苦茶簡単な第一ステージ目『バクテリア』をクリアして、『ウイルス』でプレイ出来る状態にしろ。
んでもって、新型ウイルスにコロナっぽい名前を付けて遊んでみるといい。
どれだけゲームが下手でも、何回か試遊している内に気付くだろう。

ああ……人類最悪の滅亡シナリオとは、このことか……

と。

このゲームはバランス調整が非常に巧みだ。時事ネタも積極的に取り入れていることもあって、国際情勢に関する妙なリアリティと既視感がある。オリンピック開催・中止イベントが起きたり、イギリスがEUを離脱したり、貧困層の多い国家で暴動が起きまくったり、医療インフラが整っているカナダの陥落が鬼門で、先進国の筈のアメリカは貧富の格差が激しいせいで感染力に持ちこたえられずいつの間にか滅びていたりする。
ちなみに日本も最後の方まで持ちこたえるが、中国の巻き添えになって日韓共々陥落することが多い。

うん、不謹慎だな。
しかしだからこそ――今、このゲームをやった方がいいと切に思う。

既視感を覚えると言ったが、Plague Inc.は単に人類を滅亡させるだけの不謹慎系の作品ではない。
パンデミックに陥った人類をゲームという媒体で見事に描き出している。それこそ病気の恐ろしさだけではなく、危機的状況下に陥り愚昧化する人間の行動までも燻りだす。
このゲームの主人公は、実は病原体ではない。
人間だ。
人間がいなければ、ウィルスも暴動も存在し得ない。
たとえ人類滅亡まで至らなくても、全世界の人類が半分以上死んでいたりする。
そして否応もなく思い知らされるのだ。

我々は生きている。
Plague Inc.と影絵を合わしたかのような2020年という世界で。

Plague Inc.はシナリオモードというものがある。大まかに言うとオンラインプレイヤーの誰かがつくった病原体を用いて世界を滅ぼすのだが、COVID-19の名を冠したシナリオも多い。しかも中国人がつくっている。
ある意味健全だと思った。中国の人でしかこのウィルスを(いい意味での)一種のネタとして扱えないだろう。何故なら最初の被害者は紛れもなく武漢市民やその周辺に住む中国国民だからだ。
彼らがつくった”シナリオ”はCOVID-19への鬱積・反逆心の投影でもある。これらのシナリオをプレイすると、製作者たちが抱えているやり場のない怒りがメッセージとして伝わってくる。
そのメッセージとは、一種の警告だ。
彼らは本来”フィクション(非現実)”であるはずのゲームを通じ、これから起こり得るかもしれない”ノンフィクション(現実)”を私たちに伝えようとしているのだ。

もしかすると文字通り、我々の世界も”ゲームみたいに”滅びるかもしれない。

大袈裟に言うつもりはないが、人類はひとつの瀬戸際に居る。COVID-19は00年代を鑑みても最凶クラスの騒動になってしまった。
リーマンショックの比ではない。耐え抜いたとしても、恐らく経済的な大恐慌が訪れるだろう。
これらの大打撃を経て、立ち直れず滅び去るのか?
それとも人類は”学び”、再建も兼ねた転換期として存続出来るのか?

それは、神のみぞ知る。

現在、Plague Inc.は新コンテンツとして『パンデミックを逆に防ぐモード』というのを開発している。

www.famitsu.com


COVID-19の終息には、まだまだ時間は掛かる。
日本も大打撃を受けるだろうが、世界のどの国でも同じことだ。
今はどの国がどう悪い、というような考え方はしたくない。
責任追及とやらはすべてが落ち着いた時にやればいい。
今出来ることをする。
それが最も特効薬になると考えている。
そして……

そのヒントをPlague Inc.は与えてくれると、自分は確信している。

ロシア民謡、各国の”カチューシャ”大集合~ソビエトロシアでは、カチューシャがあなたを川岸に待つ~


Katyusha (Катюша) - Aleksandr Marshal & Valeria Kurnushkina (2013)

Урaaaaaааааааа!!!!

ロシア民謡・軍歌は全部かっこいいよね。

こんな歌をクレムリン宮殿で合唱されたら意地でも士気が上がるよ。

愛国心爆上がりだよ。忠誠も誓いたくなるよ。

Урaaaaaааааааа!!!!

ロシア行けてねえよ……行きてえ。

もし行くことができたら、多分このブログにも載せるだろう。

そして、自分が特に好きな曲が、この”カチューシャКатюша”だ。

元々カチューシャ(エカテリーナの愛称)という女性が、川岸で恋人への思いを歌う姿を描いた音楽で、作曲された当初は二番までしか歌詞がなかった。

が、作曲された世情が世情(1938年)だったんで、国境遠征軍として思い人が兵役についたことを示唆する歌詞が三番・四番として追加された。

そして独ソ戦争中(1941年)で爆発的な流行歌となり、軍歌としての一面も帯びるようになった。

 

んで、この曲はメロディラインが良いせいか、色んな国で歌われるようになった。

歌詞をそのまま翻訳したものも多いけど、やっぱり”世情が世情”だったんで、

その国の現状を反映した歌詞が付くことも多かった。

代表的なのが、イタリア語版カチューシャ”Fischia il Vento(風は鳴る)”だ。


Fischia il vento
1943年、北アフリカ戦線でイタリア軍はボロ負けを喫する。

イタリア国内では国家ファシスト党に対しての反感が強くなり、ムッソリーニを排除しようとする動きが強くなった。

そして同年、イタリアは無条件降伏。
国内ではパルチザン(解放軍)というレジスタンスによる内戦が勃発。

その際、パルチザンたちの間で歌われていたのが――この曲だ。

英訳からゴリ押しで和訳した歌詞が出てきたから、一応載せておこう。

無論、訳したのは俺だ。
日付を見ると、三年前に訳したやつだな。

ちなみに、俺は中学の時に英検五級に落ちたことがある

今の話は聞かなかったことにして、訳詞を見てくれや。

Fischia il vento, infuria la bufera,
scarpe rotte eppur bisogna andar,
a conquistare la rossa primavera
dove sorge il sol dell'avvenir.

Ogni contrada è patria del ribelle,
ogni donna a lui dona un sospir,
nella notte lo guidano le stelle
forte il cuore e il braccio nel colpir.

Se ci coglie la crudele morte,
dura vendetta verrà dal partigian;
ormai sicura è già la dura sorte
del fascista vile traditor.

Cessa il vento, calma è la bufera,
torna a casa il fiero partigian,
sventolando la rossa sua bandiera;
vittoriosi e alfin liberi siam.

風は鳴り 嵐は狂い
靴は破れ 然れど我らは前進す
赤き春の征服のため
そこに未来の太陽が昇らん

全ての道は反逆者の祖国
全ての女は彼に祝福を与えん
夜通し星は彼を導き
強き心と力を養う

もし残酷な死が我らを襲うならば
パルチザンの激しい復讐が訪れるだろう
既に明確なのは――我らの苛酷な運命と
悪逆非道なファシストの卑劣さだ

風は止み 嵐は静まり
誇り高きパルチザンは故郷へ帰る
風にたなびくのは、赤き旗――
勝ったのだ 我らは自由なのだ

血腥い歌詞だな。

”ファ〇ストぶっ殺す”という強い意志が如実に出まくっているよな。

この曲の作詞者が思想的にも”赤かった”のもあって、この曲は共産主義的な意味合いも若干あるぞ。

んで、パルチザンの勝利は実際に訪れることになる。

ムッソリーニはドイツ軍の作戦”グランサッソ襲撃”にて身柄を助けられ、1945年までは亡命生活を続けていたんだけど結局拘束されて、処刑。

国民の反感がよっぽど強かったのか、ムッソリーニの死体はミラノの”ロレート広場”にうち捨てられて、文字通りの”死体蹴り”を受けるぞ。

原形を留めないほど顔面をボコボコにされる、銃撃される、唾や小便をかけられる等。

さらに食肉用フックで逆吊りにされ、広場中の見せしめとなった。

当時の写真も残っているが、まあまあグロいんで自分で調べてくれ。

ここに載せるとGoogleさんに怒られるんだよ。

 

結構長くなったので、このシリーズは無駄に続くと思うぞ。

Twitterにも載せたしな。

次回は何語版でしょーか?

まあどうせギリシャ語版だろうな。

イタリア語版とギリシャ語版が、軍事的バックボーンが強いから面白い。

では、またの記事で。

 

※追記

何で英検五級落ちたかって?

やる気なかったんじゃない?

試験会場も遠かったし、怠かったんだよ。

漢検の試験会場は近かったせいか、

とりあえず二級は持っているよ。

こんなもん何ら就活の役にも立たないクソ資格だけどな。

何で逆に二級受かったのかもわからん。

待て、”試験会場が近くにある=受かる”ということは、

自宅の目の前に東大があったら、受かっていたんじゃね?

……。

いや、怠いな。

目の前に自分の通っている学校があるのって、気が滅入るな。

東大の図書館、何回か使ったことあるけど、
建物が古いせいで、冬場寒いんだよ。

都立図書館の方がいいよ。

貸し出ししてくれねーけど。

香港って今、どうなっているんだろうか

前回記事の上海の話と時系列的に逸れるので、今回は完全な雑記。

 

香港は今、どうなっているんだろうか。

一番滞在した日数が多い海外はバンコクだ。

二位が香港。しかも自分の力(金銭力等)で滞在していた。

香港デモが発生した時は、精神的にかなりきついものがあった。
何故なら香港には自分の意志で行き、一・二カ月程度でも”滞在した”という経験がある。

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カメラのブレが酷くて申し訳ないが、香港の写真

ガキの時分から転勤族だったので色んな場所に連れて行かれたが、香港は違う。

自分の意志で長らく居続けた場所だ。

勝手に言わせて頂くが、第二の故郷ぐらいの感覚がある。

九龍島も香港島も、地図が無くてもどこに何があるかは大体分かる。

今やあのウイルスの脅威にも晒されているだろう。
最早ニュースを見るのも辛い。

一番最初に香港へ行った時はそれこそ親父殿が一緒だったが――あれはノーカウントでもいいような気がする。

どちらかというとマカオに行くのが目的だったからな。香港は余り見て回ることができなかった。

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カジノに行ってもどうせボロ負けするだけだし、夜街を見て回った。

その数年後、自分の意志で香港に向かった。

個人的にはこれが初めての”香港への旅”だった。空港から尖沙咀(香港市内)までタクシーを使った。

時は深夜、午前一時を回りかけていた。

市内まではそこまで時間はかからない。特に何か考えるわけでもなく、外を眺めていた。
そのまま香港中心部に入るための青馬大橋を渡り始めた時――俺は思った。

なんてこった。

友人もロクに居ない時の思春期の頃に阿呆ほど何度も観返しまくった、押井版”攻殻機動隊”の世界が、目の前にある。

海上に”イノセンス”のロクス・ソルス社が建っているように見えた。

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写真に収めたかったが、無理だった。

あれは車内の窓越しに見られるものではない。自分の眼で見るしか方法がない。
そして橋の向こうには――死にかけた青春期の感情を喚起させる”都市”があった。

それから俺は、ウォン・カーウァイ監督の作品”夢見る惑星”で有名な重慶大厦の一室を借り、泊まった。

恋する惑星 (字幕版)

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ポルトガル語しか喋れない謎の黒人。
家族でカレー屋を運営するネパール人。

そして重慶大厦の入り口の小売店で、夜番をしていた香港人の爺さん。

あの爺さんは広東語しか喋れないが、俺の顔を覚えてくれていたらしい。

一度、缶ビールをサービスに一本付け加えてくれたことがあった。

急な出来事に驚いて、「いいのか?」と日本語で聞いた。

爺さんは何も言わず、「気にすんな」とでも言いたげにジェスチャーをしていた。

人生で一番美味かったビールは、あの一杯だったんじゃないのか?

そう思えてならない。

 

香港デモからも一年近く経ち、コロナ問題が起き、

香港は今、どうなっているのだろうか。

俺は香港市民ではないから、多くのことを語ることはできない。

だが、事が落ち着いたら――もう一度行きたいと切に思う。

あの爺さんにビールのお返しをするために。

ミッドサマーは見るな~祝祭という狂気~(ネタバレなし)

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映画『ミッドサマー』公式サイト 絶賛公開中


だって、面白えじゃん。

中毒になるよ。

ここ十年単位で、一番面白かったホラー映画かもしれない。
花々で充ち溢れたスウェーデンの美しい自然風景。

親切かつオープンな気質に見え、閉鎖的な土着信仰に従い生活する村民たち。

それに巻き込まれていく学生たちの一行。

狂気、狂気、狂気が次々と明るみになり、その結末は……

 

と、いったところか。

初見のざっくりとした感想としては「あ……これ、風景が美しいverの”ダンウィッチの怪”っすね」と思った。

ラヴクラフト全集〈5〉 (創元推理文庫)

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言うまでもなく、ダンウィッチの怪は最初から暗い。

近親相姦、異常な土着信仰、外なる神の襲来等が起きようと、読者は”これはホラー小説である”と身構えた状態で話の流れを掴んでいく。

だから登場人物が次々と発狂していこうと、読者のSAN値は削られることはない。

 

しかしミッドサマーは”明るい”。

これが視覚的にもパニックを引き起こす。

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自分たちもこの儀式に巻き込まれてしまっているのでは? という錯覚に陥り――

登場人物が次々と狂っていく中で、自分たちも一緒に発狂していくような追体験に駆り立てられる。

 

白昼夢と白夜の錯綜。

幻覚にも似た自我崩壊感。


事実、登場人物たちもドリンク状の幻覚剤を何度も飲まされている。幻覚的な描写やフラッシュバックを使用した表現も多々見られた。

そういう意味では「ブラックスワン」や「レクイエム・フォー・ドリーム」に準ずるドラッグ映画だとも言えるかもしれない。

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ブラック・スワンも一種のドラッグ映画だ、って認識……あんまり無いよね。) 

 

そして何よりも外せない要素としては”宗教性”だ。

そもそもミッドサマーという単語自体、”夏至祭”という祝祭のことを意味する。

村民たちの行う儀式や信仰上の戒律などは、先史時代の北欧民間信仰ドルイド教等を匂わせるものが多い。

どれもこれも考察していくと面白いのだが、それを紹介するには映画内のシーンを引用しないといけないので、”ネタバレ”になってしまう。

幸いにも公式ページが”映画を観た人限定”の解説ページをご用意してくれているので、それを参考にするといいと思う。

(URLも貼っておこうかと思ったが、サイト側が”未鑑賞の方にシェアするな”と念押ししてくるので止めておく。解説ページは”観て”から”見よう”ね)

 

ともかく、超A級のホラー映画だった。

最早定型文となっている”心臓の悪い方のご鑑賞はご遠慮下さい”と書いてもいいと思う。

 

後……これは一応言っておくが……

北欧特有の美しい森や草原、そして何よりも”花畑”を愛する人ガチで見ない方がいいかもな。


花畑や美しい自然を見るだけで、軽いフラッシュバックを引き起こすことになるぞ。

例えば、こういう画像。

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ネットから拾ってきたただの花畑の画像だが――俺にはもう見えてくる。

あの村民たちが、今も夏至祭のポールの下で、

狂った儀式に耽っているのが。

 

俺の白夜は、まだ終わりそうにない。

上海に逃亡したのは、一番近かったからです

”物を創る”というのは、どういうことなんだろうか。

十六歳の頃、バンコクに居る頃に”小説家”を志した。

十九歳から二十代前半まである事務所を出入りするようになり、”物創り”とは何たるかを教えてもらった。

そして独立した後、物書き一本で食うことの厳しさを思い知り、

二、三年前、すべての仕事を擲って――上海に逃亡した。

無論、貧困に喘いだが故の行動ではない。貧困ならば海外に行けるわけがない。

物書きであることを捨てたら、急に金銭面が潤沢になっていった。

だが金があることは――時に金がないことよりも苦しく、虚しい。

自分は生きる目的を失い、上海に向かった。

理由は特にない。一番近かったからだ。

到着したのは午前三時頃。
中心街の”南京東路(ナンジンドンルー)”に到着したのは、午前四時頃。

それから、朝陽が差し込んできた。

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この写真を撮った時は、午前五時を過ぎていたと思う。

素晴らしい朝陽だったが、心は動かされなかった。

どうせなら金が尽きるまで放浪し――”異郷の鬼”になってもいいかと思っていた。

無論、この頃はコロナなんぞ流行はおろか名前すら出ていない。そりゃあ二、三年前だからな。

変な緊張感もなく、割と自由だった。
目的もなく、何となく行きたい方向へと適当に場所をほっつき回った。

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これは豫園老街(イーユァンロウジィエ)、上海の土産・買い物スポットと称していい。
見た目的には清代の中国を連想させ、半ば繁華街に近く、いつも多くの人で賑わっている。ただし――言うまでもないが中国四千年の歴史とやらは”文革”で滅び去っているので、ここに歴史的な価値はほとんどない。
自分は歴史的なものも最先端のものも含め、諸々に興味がある。こういう”人こそ賑わっているが、文化的には形骸化している場所”も含めて、自分は中国本土のことが嫌いではない。むしろ好きと言っても良かった。

……流石に、今はとても行こうとは思えないがな💧

ただ、古代中国の歴史的美術品・宗教的遺物を見たいのならば、中国本土に行くことはお勧めできない。香港・台湾に行くか(香港に行くのは、コロナ依然に政治的にも今はマズいが。上海の十倍はお世話になった場所なので、哀しい限りである)、各国の博物館等に行った方がいい。何なら日本でもいい。確か”大阪市立美術館”に製造年数的に中国で二番目に古い金仏物が遺されているのではなかっただろうか?

日本は飛鳥文化の時代にさまざまな中国文化を取り入れた。その際に色々な仏像も渡ってきた。

中国本土より他の諸国の方が、中国の歴史を語ってくれる”遺物”が遺されている。

こればかりは仕方がない。保全を守らなかったのは中国そのものなのだから。

アンビバレントなことを言うが、それも含めて嫌いではなかったけどな。中国。

 

中国に関しては政治・経済・現地での特異な体験を含め、様々な面から語ることが出来るが……何せ情報が多過ぎる。

俺如きの人間でも、語り切るには一冊どころか二冊、いや三冊は必要となるだろう。

それぐらい、2020年の現代社会に影響力を及ぼす”大国”だ。

中国とはどういう国なのか?
そもそも、”俺”が逃亡を余儀なくされた理由は一体何なのか?

 

これも語り尽くすには時間がかかり過ぎる。

日を追って話していきたい。


”ゲーム機が空を飛んだ”の話よりも複雑な問題が多いのだ。
待たれよ。

流れよわが言葉、と俺は思った

 

流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)

流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF)

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前回、バンコクに行ったときの暁の寺(ワット・アルン)

今回は完全なる雑記だよ。

本当はな……
家に居るだけで月収二十万! 三十万、四十万も夢じゃない! 

その方法とは!?

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頭使え。

終了。

 

って記事を書こうとしたんだよ。

Twitterもブログもアクセス数は確認できるので、こんな阿保タイトルなのにも関わらずクリックしてしまう人ってどれだけ居るんだろう、という実験をしようかと考えたのだが……まだブログを開設したばっかだから充分な統計にならないし、変に反応する奴が居てもそれはそれで気持ち悪いと思い、止めた。

一応、もう一度言っておく。

金が欲しい?

頭使え。

以上。

まあ、そんな話題は置いておいて……このブログを読んで頂けている方々はネット等の何かしらの付き合いがある方がほとんどだと思うが、滑り出しとしては割と多くのアクセス数を頂けていると思う。

まだまだこれからだが、大変有難く存じます。

んで……ダッシュボードから”アクセス解析”のページを開くことで、”どの記事にどれだけアクセスがあったか”を調べることが出来る。

一応、日に一度ぐらいは確認しているのだが……

通算で一番アクセス数が多いのは、一番最初に書いた記事だった。”二行以上文章を読んでくれねー”って奴だな。そりゃ最初に書いたんだから当然だろうよ。

二位が”異世界レビュアーズのレビュー”だ。タイムリーなネタだからな。

だが、同率三位が……”バンコクに連行された初日”と”シャンティが空を飛んだ日”だ。

 

どっちも……記事内の俺はオ〇ニーをしておるぞ……。

 

”空を飛んだ日”に関しては一応ゲーム記事なので、文章内にシャンティの商品ページを挿入しておいたが……

ウェイフォルワード・テクノロジズは俺を訴えて……いいんじゃないかな?

バンコクで欲求不満を拗らせ過ぎてレトロゲームを購入し、

そのゲームに出てくるハーピーの人外娘に激しく欲情し、

高級タワマンのトイレ内で自己の愛撫に耽り、

その光景を親父に見られ、

結果隣接しているビルへとゲーム機をぶん投げられた。

こんな話を書いて……シャンティを買ってくれる人がどれだけ居るんだよ。

一人も居るわけないだろ! むしろ風評被害だろ!

まあ、もし訴えられたらアメリカの渡航費用が浮くからそれでいいや。

そんな簡単に訴えられるわけもないけどな。

というか……逆に功労賞が欲しい。

ひとつのレトロゲームを巡ってこんな謎のドラマを展開出来たんだ。俺がバンコクに連行されて、サパーンレックとの邂逅があって、泥酔してキレる親父いて、俺が下半身丸出しになったからこそ、ハーフ・ジーニーは隣接ビルへと飛んでいった。

それなりのオチが……付いていると思いませんか?

最早、ウェイフォルワード・テクノロジズに手紙を送りたくなってきた。むかしむかし、○○というバンコク居住中の日本人の少年がおりまして……

だから……俺にソフトをください。

クリアできていないんです。

出来たら限定グッズもください。

サインも入れてください。

精霊は、人間のように定命の者ではないでしょう?
スクンビットから、私は還ってきた”とか書いてあったら、

一生大切にしますよ。

ええ。大切に保管しますよ。

 

”キッチンの換気口の裏側”に……