崇めよ我は全知無能なり

※現無職なので遠くない未来に失踪します

インドで楽しい監禁生活~ビザ審査をぶち壊せ~

鍋じゃないからな。
”禍”だからな。
”禍々しい”とかいう言葉があるだろ。
このブログ、海外での話を基本的に書くと最初に提言したのだが、
自分はこの禍々しい”コロナ禍”という奴の関係で、
「いやー……ロクに飛行機にも乗れないのに海外渡航期とか書くのもなぁ……」
とやる気が削がれていた。
各国でも”stay home”と騒がれている。アベノマスク政策では近所のスーパーに行くだけでも感染のリスク塗れだ。そのような状況で、行けもしない海外の話をされてもウンザリされるだけだろ、と思っていたが、
「逆に監禁された話なら、渡航とかそういう問題じゃないから別にいいんじゃね……?」
という謎の発想に至った。
homeじゃないしな。”stay jail”だしな。
いやjailは語弊があるわ。別に俺罪人じゃねーし。
彼らも不当に俺を拘束していたわけじゃねーし。
"stay wake-ga-wakaranai room"だな。
それに、どうせインドの地方空港とか機能してねえだろうし、
彼らにとっては”あの時の俺”よりも、コロナの方がわけがわからないだろ。
彼らの目を盗むつもりはないが、この話をしよう。
それでは……
Fear and Loathing in Visa screening!!!!

f:id:Kaitenshiki666:20200416021613j:plain

霞んで見える? コンプライアンス上の問題です。

昨年(2019)の十一月末、俺はある女性とインド旅行に行く予定になっていた。
それも半年ぐらい前から計画を立てていた。
楽しみだね、早く行きたいねと言われ続けていたし、俺もその気持ちではあったが……
インド出発一週間前ぐらいから、まったく楽しみではなくなった
理由はいたく簡単で、出発日がもう数日前だというのに、
Visa申請、落ちました。
彼女の方は当たり前のようにVisa通ったんですが、
俺だけVisa、落ちました。
これ、地味に異常事態です。
そもそも日本国籍のパスポートは渡航上においてはかなり信頼度が高く、これを持っているだけで多くの国をVisa無しで入国出来る。

www.henleypassportindex.com

このURL、とどのつまり”渡航時にVisa不要の国が多い国籍のパスポートランキング”だが――2020年四月において一位が日本、二位が大韓民国となっている。
そのため渡航にVisaが必要だという感覚が日本人は薄い。ただしインドのような”現在も印パ戦争中”といった国は流石にVisaの提出を求めてくる。
とはいえ、そこはインドクオリティ。

f:id:Kaitenshiki666:20200416025459j:plain

このネット申請のE-Visaという奴を使うのだが、証明写真はスマホの自撮りでOK、仕事欄も一番自分に近い仕事を適当に選べばOK。

まず落とされるわけがない。
そして申請完了後、インド政府は上記画像のように、
Welcome To India!!!!”と言ってくれる筈なのだが、
俺はWelcomeしてもらえなかった。
その理由は――恐らくだがひとつしか考えられない。
仕事欄の項目にはoccupation(会社員)とかstudent(学生)とか色々あるのだが、
none(無職)とかothers(その他)などもある。
この時点で俺は既に無職だったので、
ここは素直に”無職”と選ぶべきだった。
ただしその時の俺は、
「いや……無職ってちょっと怪しくねーか……? んでもって、その他? もっとやべー奴にしか見えねえだろ……」
と考えた後、
過去に勤めたことがあるので”publisher(出版業者・出版関係者)”を選んだ。
これが仇となった。
publisherという言葉には、ジャーナリストという意味も付随する
国家間の渡航で最も嫌われる仕事はジャーナリストだと言っていい。他の国の見知らぬ誰かが自国の”何か”を暴きに来たんじゃないか? と入国管理局が警戒する。
そしてその時は気付いていなかったが――俺はもうひとつ大きなミスを犯していた。
よくよく考えみろ。
インドって無職のバックパッカーばっかじゃねえか!!!!
物価が安いのをいいことにバラナシーとかでずるずると生活しながら謎のスピリチュアリズムに目覚めたり、
元KA〇-○UNのどっちかの”T”が所持していたアレとか、勝○太郎がパンツに仕込んでいたアレとかをキめこんでいる奴ばっかだろ!!!!

f:id:Kaitenshiki666:20200416032221j:plain

大変申し訳ございませんが、浅学非才故に脱退前の”T”がどこのTをさすTであったかを判断することが出来かねました。関係のない方のT氏には深くお詫び申し上げます。後この話はフィクションです。

……飛行機に乗る時はパンツを履かないようにしよう。
ん? だからフィクションだって。
もうひとつ思うのは、もし自分がテロリストやスパイだったとして――
Visaの仕事欄に無職って書く?
その他って書く?
無職はまだしも、”その他”って、かなり範囲が広いぞ?
テロリストやスパイだけじゃない。それこそ麻薬王死の商人砂漠の狐モロッコの恐怖アオジロ(後に筋肉マン)天草四郎の生まれ変わり這い寄る混沌四十のレギオンを従えし大侯爵小籠包みだりに口にしてはいけない四文字ゆうていみやおうきむこうほりいゆうじとりやまあきらぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺ……
これらすべてが”その他”に当てはまる!
……どう考えても俺の英語力では、「私は”もょもと”です。勇者です。ぺぺぺぺ」と伝えられるわけがなかった。
publisherの方が安定だろう、そう思った。
で、落ちた。
落ちました。
はい。
ジャーナリストとは危険な仕事だ。取材箇所によっては何らかの組織――それも国家にでさえ拘束されてしまうなんぞ良くあることだ。
仮にでもpublisherとして働いていたことのある自分が、何故そう書いてしまったのか。
後悔は先に立たず。
Visa落ちした後もどんどん出国日が迫って来る。
大使館にも行ったが、再申請するには最早間に合わない。
そこで”Arrival Visa”というものを使って入国することにした。
このArrival Visaについては次回詳しく説明するが、簡単に言えば”Visa申請が出来ていなくても現地でVisaを製作してくれる”という制度だ。
それに、すべてを賭けることにした。
とりあえず、今日はここまで。

……。
ここから先は、あの時――つまり出国前までの自分の心境だ。
一応書いちまうがただの自分語りなので、本来はここでこのページからバックして貰った方が嬉しいような気もする。
Visa落ち後、状況は好転しなかった。
それでも渡航日は後三日、二日、明日と迫って来る。
彼女は「大丈夫だよ! きっと入国出来るよ!」と励ましてくれた。
インド渡航歴が長い友人も色々と入れ知恵もしてくれた。
その他、多数の人がこの”インドVisaに落ちている異常な日本人”を応援してくれた。
「ああ、皆優しいなぁ……本当優しいなぁ……」と感慨に耽りながらも、
精神面が残念過ぎる俺は最初のVisa落ち案件で既にバキバキに心が折れており
浴びるほどの酒を呑みながら、
恐怖と不安をどうにか抑え込もうとしながら、
何故かラスベガスをやっつけろ(Fear and Loathing in Las Vegas)”を毎日十数回ぐらい鑑賞し続けていた

ラスベガスをやっつけろ [Blu-ray]

ラスベガスをやっつけろ [Blu-ray]


自分は一人旅はそれなりにこなしているが、二人旅の経験はあまりない。
中国・東南アジアに限定するなら、洒落にはならない回数の渡航を繰り返してきた。
そんな自分が出した答え――というか本音は、
「今インドに行くべきじゃない、止めておけ」
一人旅なら、この段階で諦めてもよかった。
だが、これは二人旅だ。
インドという国は優しく寛容でもあるが、宗教上の理由で男尊女卑が厳しい。下手に出歩いて強姦されたという話は何度も聞いている。
流石に女性を一人で行かせる訳には――
「もうこれは止められないんだ、受け入れるしかない」
という感覚と、
「それでもこの映画のジョニー・デップベニチオ・デル・トロみてえな珍道中はやってみたいよなぁ、いっつも一人で色々行ってきたが、今回は……」
という憧憬で頭がおかしくなりそうになっていた。
今思えば、半端者だったのだ。
その”半端さ”を拭えないまま、いよいよ出立当日になり、
本来家から出る筈の時間の、本当の本当にギリギリになるまで、
俺は外に出れなかった。



あー……
出国する前からこの文量かよ。
これ、何部作になるんすかね?

恥ずかしがりやの少女がスマイルを”マジで”お届け!~「ああ、死体の山か。奴のことはもう忘れていたよ」と言いたかった(Lobotomy Corporation)~

PCスペックは上げてきたのでプレイ続行自体は可能になったのだが、
Lobotomy Corporationの記事は元より三回以上の記事を書くつもりはなかったので、
まあ一応前の記事が"最終章"で
今回が"後書き"みたいなもんだろう。
あのゲームは非常に面白い上、数カ月はおろか半年は遊べるんじゃね? と思えるほどのボリュームがあるので、
全部に記事に載せていると終わりが見えない。
もしかしたら単発でまた書くかもしれないけどな。
言わなければバレないと思うが、実は前の三記事において、
処刑弾”を”懲戒弾”と誤記していたのだが、
どうせブログの読者って、一年、二年ぐらい継続しない限り増えないからほっといても誰も気づかないだろう……」という
本来ライターとしてちゃんと事務所に勤めていた人間が確実に至るべきではない発想のもとにおいて、
二分程度で直せるミスを一週間ぐらい放置していた
というか、「もしかしたら有識者みたいな人が現れて、このミスをコメント欄等で指摘してくれるんじゃないか?」という謎の希望を抱き、
敢えて放置してみるという暴挙に出たのだが、
作成して一カ月程度のブログにそんな奴は一人も出てこなかった。
流石に不毛過ぎるので、修正した。
一分で。
以上のことを踏まえ、Lobotomy Corporationについては(多分これが)最後の記事になる。
そして、せめて私はこれだけを伝えようと思う。
出て来い! O-01-67!

f:id:Kaitenshiki666:20200415081030j:plain

O-01-67

こいつの話は、前回一瞬だけした。

f:id:Kaitenshiki666:20200415081247j:plain

レティシア可愛い。
そう、このO-01-67こそがレティシアである。
俺だけが勝手に可愛いと言っているわけではない。ゲーム内で彼女に関するレポートを見ることが出来るが、
『子供のような大きさをしていて、常に明るい笑顔を浮かべています。
……そして、彼女はとても可愛らしいです。』
と述べられている。
つまりゲーム公認で可愛い
ただしこのゲーム、
見た目が可愛い=それ自体が罠
といってもいいくらいなので、
例え美しく幻想的な子供の姿をしていようが、無害そうな仔犬の姿をしていようが、安易な気持ちで無思慮に愛情を注げばそれこそ死を招く。
ぶち○すぞ銀河の子
あ、すまん。個人的な話です。
じゃあこのレティシアも可愛さに反比例して凶悪な性能を持つかと言うと……
滅茶苦茶収容しやすい上に、職員の能力をうなぎ登りに上げてくれます。
このゲームは勇気(最大HP)慎重(最大SP)自制(作業速度・成功率)勇気(攻撃・移動速度)の四つのステータスが存在するのだが、
レティシアはこの内の三つ(勇気以外)を超が付くほど効率良く成長させてくれる。
そうじゃなければ俺は”可愛い”とはとても言えない。
可愛い――そして有能なのだ。
収容できるタイミングがあれば、速攻で収容しろ
で、ここまで読んで頂けた方は、
どうせ裏があるんだろ? そんなウマい話があるわけないんだろ? と言いたいところだろうが、
可愛いから許すあります。
このレティシアという娘は”とっても遠いところ”から来たということ以外はわかっていない。
他のアブノーマリティほとんど職員に対し害意剥き出しなのにも関わらず、彼女はとても友好的である。
恥ずかしがり屋ではあるらしいがいたずら好きで、暗い顔をして働いている皆を笑顔にしたいらしい。
……まあ暗い顔をしているのはわかる。
何せ毎日に数十人ほどの職員がザラに殉職しまくる。この超絶ブラックな職場は”黒”というより”赤”に染まっているだろう。
新入社員たちは”自分もやっとここで働けるんだ!”と歓喜の声を上げているが、ベテランの職員たちは始業時間になると”あー、今日は何人死ぬかな”などと言い始める。
しかもあまりに人の死に慣れ過ぎた職員は、たとえ同僚が惨死してとしても、
”あの程度の騒動で死にやがった、供養してやる必要も無い”的なことを平気で抜かす。
最早モラルもへったくそもない。
そんな上司が周りに居て、自分の命も守れるかどうかわからない。さらに職員は業務内容上の関係で収容中のアブノーマリティと対面で作業をしなければならず、下手すると作業中に死亡することもある。
というか”殺害”と言った方が正しい。こいつとかは特殊能力のせいで作業を実行すればほぼ確殺してくる。
溶鉱炉にぶち込むぞド腐れブリキ野郎が。
こんなクソがいるせいで……

おっと、本音が。
まあそんなクソやあんなクソの相手をさせられまくり、次にどんな”クソ”が登場するか?
職員たちは不安で不安で仕方がない。そりゃあ自然と暗い顔になるだろう。
そのような彼らに”マジで”スマイルを届けたいという一心で、レティシアはハート型のプレゼントを寄こしてくれる(百%ではない。作業結果が”普通”だった時のみ)。

f:id:Kaitenshiki666:20200415093156p:plain

職員の後ろで浮遊している”アレ”がプレゼント。どうでもいいが、何故こいつは死にかけている? HPはおろかSPがカッツカツじゃねえか。

無論、プレイヤーは職員たちの感情を見ることは出来ない。
が、この時の彼らは本当に喜んでいると思う。
クソばかりのクソ企業のなのに、天使みたいな子が……」
同じハート型でもドス黒い害悪行動をしてくるクソ以下のクソ野郎とは大違いじゃないか……」
だよな、俺もそう思う。ギフト装備だけ俺に寄越して塵に還れやがれ。この脳死寸(罵声)の偽善(罵声)どもめが、手足(罵声)捥ぎ取(罵声)殺(罵声)やる……
ん……? 俺、何か言った?
失礼。アベノマスクというギフトを装備してからどうも体調が悪いんだ。
こっちのマスクに戻そう。フルフェイスだし。

f:id:Kaitenshiki666:20200415155639j:plain

見た目こそ最悪だが地味に有能。コ〇ナ程度なら喰い殺しそうなフォルムをしている。

”恥ずかしがり屋”という点がこのマスクを保持するアブノーマリティと類似しているが容姿も何もかも全く違うから安心しろ。
ちなみにこのような悍ましいマスクを着けていたとしても、レティシアは(ゲームシステム上の都合とかメタいこと言うな)温かく迎えてくれる。
そしてその後、職員たちは、
「いやあ、可愛い女の子にプレゼント貰っちゃったよ。仕事大変だけど頑張る気が出てきた。よし、次のアブノーマリティの管理に行くぞ!」
と思ったのか、
「あぁ……ずっとレティシアの管理だけで一日を終えたいよ。でも他のアブノーマリティの収容室行ってこいって命令出ちゃったしなぁ……嫌だよ……行きたくないよ……」
と暗い顔をして次の仕事場に向かったのか定かではないが、
このプレゼントを持った状態で他の収容室に行こうとすると、
プレゼントに秘められた”いたずら”が炸裂する。
ご覧に入れよ。
三、
二、
一……

f:id:Kaitenshiki666:20200415094352p:plain

はい、ドカーン。
こいつはレティシアの”お友達”らしいです。
聞くところによると、あのハート型の箱の中にギッチギチに詰め込まれていたらしいですが、
大きさ違い過ぎません?
ディズニー版のアラジンで、ジーニーが
「ランプは家として狭過ぎる」的な発言をしていたと思うんですけど、
こいつどうやって詰め込んだんですか? ジーニーと違って霊体じゃないでしょ?
あ、ちなみにプレゼントの持ち主は、
この”お友達”が発生した時点で即死します
Lobotomy Corporationだからな。アリの巣コロリより簡単に人が死ぬっつてんだろ。
後こいつ……似てんだよね。フォルムがさ。

f:id:Kaitenshiki666:20200415095343j:plain
俺がひたすらネタに出している、
笑う死体の山に。

このゲーム、ファンブックが出ているので、
レティシアと笑う死体の山に関係性があるかどうかは別として、買いたいんですよ。
ぶっちゃけ、全然買える値段なんですけど、
このゲーム韓国製なので、韓国語のファンブックしかないんですよ。
何か聞くところによると、英語版のLobotomy Corporationがリリースされた時に、
「翻訳の精度が良くない」と言われていたらしいんですが、
自分がプレイするに(韓国語はわかりませんが)、翻訳の精度に問題は感じられなかったんで、
ファンブックも日本語版出して欲しいっすよ……
俺のセカンドランゲージは、英語で精一杯なんで、
それこそ脳味噌にこれ以上言語を突っ込んだら、
過負荷で頭が吹っ飛びますよ。
コノゲーム、スキダカラァ!


アナタガ、好キデス! (30秒CM)

チャン・ドンゴンって、今なにしているんだろう。
あえて調べないでおこう。
한국어 못해요.
もうこの韓国語が合っているかもわからん。

後……最後に追記。
レティシアは、扱いを間違えると職員を一人確殺してくる。
だが、それでも可愛い。
何故か?
このプレゼントを貰ってしまった時点で、他のアブノーマリティのところへ仕事に行かせなければ、
レティシアは全く以て無害だからだ。
害よりも益が多いアブノーマリティ。
それをLobotomy Corporationでは、”可愛い”と呼ぶ。

 

※注

lobotomy-corporation.fandom.com

こんな”笑う死体の山”よりも遥かに収容が難しい奴でも、Lobotomy Corporationでは”可愛い”判定です。

死体の山がスマイルをお届け~笑えるかボケ、てめえらはアブノーマリティという名の破壊神だ(Lobotomy Corporation)~

f:id:Kaitenshiki666:20200412155413p:plain

緊急事態が訪れた。それは八時半ではなかった。


実験記録(1) - 日付████/█/█
実験担当者: ██管理人(俺)
インタビュアー: ██管理人(俺)
インタビュー対象: F-01-57(赤ずきんの傭兵)

f:id:Kaitenshiki666:20200412160256p:plain

施設X-394内で撮影されたF-01-57。

F-01-57:私はプロの傭兵よ。私の仕事は高価だけどある条件の下で負けてあげるわ。もしあの糞野郎に会ったなら私に引き渡しなさい。あの野郎の首を私のベッドの上にぶら下げて……

██管理人:ああ、そういう定型文はもう必要ないです。その文言、観測レベルが上がり次第観閲出来るようになる、あなたのバックストーリーですよね? しかし今更細かいことを喋られても、こちらとしてもどうしようもないので……

F-01-57:どうしようもない? なら契約も依頼も関係ない。あなたこそ”糞野郎”よ。可能な限りの残酷な方法で殺してやるわ。

██管理人:いや、もうそういう話とも全く関係ありません。一応私個人としてはあなたのことはキャラクターとして結構好きなのですよ。まるでブ〇ッドボーンに出てくる狩人みたいで……確実に意識されていますよね? その装束。

F-01-57:だから? あなたを”悪夢から解放”してやることも可能なのよ?

██管理人:その台詞もブラ○ドボーンらしい言い回しですよね。この施設、残念ながら狩人の夢ではありません。献身的な人形車椅子の老狩人も当然ながら居ませんよ。というか……むしろ私を悪夢から解放して頂けませんか? 是非お頼みしたい所存なのですが。

F-01-57:あら、そう――お望みとあらば。(F-01-57、装備している手鎌と銃器を構える)

██管理人:おっと、申し訳ありません。誤解を招いたみたいですが……”悪夢からの解放”というのはそういう意味ではないです。

F-01-57:だとしたら何があなたにとっての”悪夢”なの? 答えようによっては今直ぐにでも”解放”してやるわ。無理強いにでも。

██管理人:F-01-57、あなたは非常に優秀な傭兵です。収用違反時はともかく――”始末”を依頼した時のあなたは俊敏な足取りで施設内を駆け回り、迅速に対象を鎮圧してくれます。全く、人間業と思えないほど――

F-01-57:私は人間ではないわ。あなたたちが呼ぶところの"アブノーマリティ"よ。

██管理人:失礼致しました。ですがF-01-57、ひとつだけ苦言を申させて下さい。あなたは攻撃の際、手鎌だけでなく銃器も用いますが――”流れ弾”の被害が酷いのです。

F-01-57:流れ弾? それで死んでいく職員たちのことを話しているの? 仕方ないじゃない。戦場において死ぬのは弱者よ。彼らは弱いから死んでいくの。

██管理人:おや、失礼。この発言も誤解を招きました。オフィサーレベルの職員たちが流れ弾に被弾して”解雇”されたとて、当方には一切問題ありません。私の企業ではあれらは人間としての運用はしておりませんので

F-01-57:あなたの顔に吐き気を催すような黎明が浮かんだ気がしたわ。それで? 結局流れ弾について何が言いたいの?

██管理人:流れ弾の被害を受けているのは、あなたには観測出来ない”外”の存在だと言っておきましょう。無論……他のアブノーマリティ、そして職員たちにすら、それを観測することは出来ません。

F-01-57:回りくどい言い方ね。気に食わないわ。ちゃんと答えないと血染めにしてやりたいくらいよ。それは何なの?

██管理人:”ハードウェア”、と申しましょうか。

(録音終了)

実験記録(2) - 日付████/█/█
実験担当者: ██管理人(俺)
インタビュアー: ██管理人(俺)
インタビュー対象:T-01-75(笑う死体の山)

f:id:Kaitenshiki666:20200413044915p:plain

T-01-75:……(腐敗した内臓が混じり合い、揮発するような異常な音を発している)

██管理人:こんにちは。お元気ですか?

T-01-75:……(同じ反応)

██管理人:まあ死体に対して”お元気ですか?”何て馬鹿みたいな言い回しですけれどもね。どうせあなたは喋れませんし。

T-01-75:……(同じ反応)

██管理人:ではもう、正直に申し上げますが……あなた、いや、てめえ……

T-01-75:……(同じ反応)

██管理人:てめえはさ、はっきり言って強くない。ウチの職員を上手く動かせばいくらでも鎮圧は出来る。流石に”だんご三兄弟”状態の時の”死体ゲロ吐き攻撃”をまともに喰らったら、優秀なエージェントさえSP(精神力)が一瞬で枯渇して発狂、第二次災害を引き起こしやがるけどな。

T-01-75:……(同じ反応)

██管理人:ただ、お前は特殊能力の発生条件のせいで脱走しやすい。施設内の職員が二十名以上死亡した瞬間に脱走しやがる。施設内をうろうろしているだけで何ら役にも立ちはしないオフィサーどもの死亡数までカウントしやがって。何度も言うが、俺は有能なエージェントにしか信頼を置いていない。無能かつ能力がゴミムシ程度しかないオフィサーは人間としての取り扱いをしていないんだよ。

T-01-75:……(同じ反応)

██管理人:同じ反応ばっかすんじゃねえぞ! ”処刑弾”っていうのは、そういう無能なオフィサーを”死者”という扱いをせずに”解雇”させる重要なアイテムなんだ。職員の死亡数が脱走条件に繋がるアブノーマリティはこいつがあるだけで収容が段違いで楽になる。後、もう一つ言わせてもらうが、てめえの収容そのものには俺は苦労してねえんだよ。脱走しそうになった瞬間に、エージェントのなかでも特に優秀な連中を集結させてボコりまくれば割と簡単に倒せる。最悪早期に F-01-57 - 赤ずきんの傭兵を出動させれば、奴がてめえのような肉塊を一瞬にして細切れの肉片にしてくれる。問題はな、てめえが脱走することで……別の奴も脱走しやがるんだ。システム上の問題で。

T-01-75:……(同じ反応)

██管理人:てめえ……話聞いてんのか? おい! この百リットル近い鼻血で固められた鼻糞よりも穢らわしい産業廃棄物の塊が! お前のような炭火で燻された巨大尿路結石のせいで間接的にゲーム進行が詰みかけている。それは俺のゲーマーとしての技量というよりも……

T-01-75:……(同じ反応)

██管理人:聞けよ俺の話! てめえ、俺のパソコンを……畜生、この(聞き取り不可能な罵声)が! 睾(罵声)の裏より(罵声)菌塗れの(罵声)の(罵声)め、お前がいなければ、俺は……

(激しいノイズ音と共に録音終了)

 

実験記録(3) - 日付████/█/█
実験担当者: ██管理人(俺)
インタビュアー: ██管理人(俺)
インタビュー対象:O-02-40(大鳥)

f:id:Kaitenshiki666:20200413063222p:plain

O-02-40:(複数の眼でこちらを眺めているが、大きな反応は無し)

██管理人:今思うと、お前との付き合いは長いよな。

O-02-40:(依然として同じ反応)

██管理人:今回、この記事に載せたなかで……一番最初に収容したのはお前だった。二十日目の前後ぐらいだったと思う。最初こそ脱走常習犯だったが、慣れていくうちに滅多に脱走しなくなったし、もし収容違反を起こされても再収容するのは難しくなかった。体力が多いので時間こそ掛かるが、お前は尻がガラ空きだからな。真後ろから殴り続ければ問題なく倒せる。

O-02-40:(無言)

██管理人:だがお前は日を進めるごとに、またもや脱走常習犯になってしまった。死体の山野郎のせいだ。ゲームシステム上の問題で、T-01-75が収容違反を起こすと連鎖的にお前も脱走する。その理由、わかるよな?

O-02-40:(同じくして、無言)

██管理人:だんまりか。別に良いさ。お前は元より喋れねえし、俺が代わりに説明してやる。Lobotomy Corporationには非常事態レベルというものが存在する。しょぼいアブノーマリティが脱走したり、数人の職員が殉職したりすると非常事態レベル1(First Trumpet)というのが発生する。この状況を制御するのはそう難しくはない。冷静にプレイすれば処理出来る範囲内だ。

O-02-40:(無言。即ち沈黙)

██管理人:この沈黙に慣れている俺に、もう少し敬意を払って欲しいところだけどな。まあBig Birdとはいえ所詮鳥頭のてめえには無理か。それでも俺は伝えたいことがある。非常事態レベル2(Second Trumpet)についてだ。これは複数のアブノーマリティが脱走したり、職員が大量に死亡したりすると発生するものだ。さらにALEPHランクのアブノーマリティだと一体脱走しただけで一瞬で非常事態レベル2になる。これが一番重要なことなんだ。

O-02-40:(無言、無言、無言)

██管理人:O-02-40――もとい”大鳥”。お前は非常事態レベル2状態になると脱走するという特性を持っている。死体の山野郎はALEPHランクだから、奴が収容違反を起こすと半強制的にお前も脱走する。だからといって、お前ら二人に文句は言うまいよ。メタ的に言えば”ゲームシステム”だからだ。脱走を許してしまうのも俺の技量に問題がある。

O-02-40:(無言、無言、無言。ただひたすら無言が続く)

██管理人:だがお前は”大”きい”鳥”だ。歩いている最中に画面が揺れたりするエフェクトが発生したりする。死体の山野郎はけたたましく”ゲロ吐き攻撃”をし、この騒ぎのなかで 赤ずきんの傭兵が脱走して所構わず発砲しまくろうものなら――施設に壊滅的な負荷をもたらす。

O-02-40:(無言。ただその無数の眼はひたすら瞬きをしている)

██管理人:それが最大の敵なんだよ。施設はおろかすべてがぶっ壊れてしまうんだ。そしてこんなお告げが飛び込んでくる。

O-02-40:(その目は仄暗く抒情的なランプのように輝いている)

██管理人:「Steamサポートへご連絡下さい」。意味……わかるか?

O-02-40:(ただし目の輝き方は機械的で、虚ろでもある)

██管理人:おいおい、鳥頭でも何となくわかるだろ? ”負荷”だ。

O-02-40:(無言。機械的で虚ろな目の輝き)

██管理人:だから、負荷だって――

O-02-40:(無言。機械的で虚

████████████管管理理理理理人人人(俺俺俺俺俺俺俺)(俺):だから”負荷”だって言ってんだろ!!!!

SCPの報告書っぽい文章にしたけど、勘が良くなくてもPCが過負荷に耐えられずゲーム進行がほぼ不可能になったってことは赤ずきんの傭兵とインタビューしている辺りで大体わかるだろうが!
”笑う死体の山”と”大鳥”がこの過負荷を助長しやがるし、”赤ずきんの傭兵”がこれに追い打ちをかけやがるんだよ!
プレイするたびに、フリーズ、フリーズ、フリーズ!
PCのスペックを拡張しなきゃならねえ、どうしてくれやがる?!?!
てめえらの収容困難度とか危険レベルとかどうでもいいだよ、画面をドンドコ揺らしまくったり無意味に発砲しまくったりするんじゃねえ!
特によ、ランダムイベントで発生する試練”紫の白昼 愛をください”。てめえだよてめえ!

f:id:Kaitenshiki666:20200413145412p:plain

落下地点の職員に即死攻撃を喰らわせる。操作可能なエージェントは避けられるが、オフィサーは操作不可能なので死ぬしかない。

数十人単位の職員に即死攻撃をかましやがるからこの時点でゲームに過負荷が掛かりやがるし、
さらに”笑う死体の山(職員総死亡数が二十人以上)と”大鳥(緊急事態レベル2)”の収容違反条件を同時に達成しやがるから負荷が倍増しやがりまくる!
ここで”知恵を欲する案山子(弱いアブノーマリティだが、収容方法がややこしい)”がクリフォト暴走を起こそうもんなら、”赤ずきんの傭兵(三体以上のアブノーマリティが脱走)”の脱走も確定して、
結果、俺のPCに壊滅的な被害を与えやがる!
ああああああああああ!!!!

まあでも、こういう過負荷気味の演出もこのゲームの醍醐味なんだよね……
許さんぞアブノーマリティ!!!!

メモリ、増設しまーす。


※追記
レティシア可愛い

死体の山がスマイルをお届け~SCP Foundation&Lobotomy Corporation、そしてセフィロトもね~

f:id:Kaitenshiki666:20200411133204j:plain


あくまで財団、SCP。
発電企業だ、Lobotomy。
二つの違いは前回記事で軽く説明した。

kaitenshiki666.hatenablog.com

前も言った通り、Lobotomy CorporationはSCP財団の影響をかなり受けている。
オマージュだと言うべきだろう。
実際、SCPもLobotomyも”収容対象”に危険度を示すランクを付けており、
その命名法も”生命の樹”(旧約聖書に登場するカバラ神学上の樹木で、セフィロトと呼ばれる)のセフィラから一部取られている。

f:id:Kaitenshiki666:20200411133641j:plain

どうでもいいが、日本人は割とセフィロトに詳しい。確実にエヴァンゲリオンのせいだろう。

そして危険度ランクについてだが、
SCPは基本的に、
・Safe
・Euclid
・Keter
の三つ、

f:id:Kaitenshiki666:20200412022127j:plain

本当は”Thaumiel””Neutralized””Explained”等の特殊なオブジェクトクラスも存在するが、SCPのなかでも特に変則的なストーリーで用いられることが多いので今回は省く。


Lobotomy Corporationは、
・ZAYIN
・TETH
・HE
・WAW
・ALEPH
の五つのランクが存在する。

f:id:Kaitenshiki666:20200412103449p:plain

SCP・Lobotomy双方に言えることだが、下側に表記したランクの方が危険性が高い。



これら双方のランクのほとんどは"Safe""Euclid"を除いて英語読みではなくヘヴライ語・フェニキア語の読み方が採用されている。

※SCP
・Keter(ケテル)→”王冠”の意。生命の樹のセフィラにおいて思考・創造を司る。守護天使メタトロンだが、メタトロンが登場するエノク書は初期キリスト教ユダヤ教)やエチオピア正教会以外では偽典とされているため、多くのキリスト教の派閥においてその存在は認められていない。
因みにSCP本家の英語支部では英語読みで”キーター”と発音する人も多いとか。
※Lobotomy Corporation
・ZAYIN(ザイン)”武器”の意。
・TETH(テト)”車輪”の意。
・HE(ヘー)”窓”の意
・WAW(ワウ)”鉤”の意。
・ALEPH(アレフ)”雄牛”の意かつ、ヘヴライ語アルファベットの第一文字。数学では集合論などで用いられる。
Lobotomy Corporationの五つのランクの話の説明がさっぱりし過ぎているが、
正直これをさらに説明するにはヘヴライ語とフェニキア語(というかフェニキア文字)、
そしてALEPHという単語が数学上でどのように用いられているか等も語らないといけないので、
難解に成り過ぎるため、今回の記事では見送らせてもらう。

f:id:Kaitenshiki666:20200412031113j:plain

今、古代ユダヤ教カバラ神秘主義思想を語り切るにはブログ程度の文字数では全然足らんぞ。



また、Lobotomy Corporationは”企業”なので、
会社内にあらゆる部門が存在するのだが、
その部門名はすべて生命の樹のセフィラから引用されている。

f:id:Kaitenshiki666:20200412032432p:plain

流石にヘヴライ語表記の生命の樹を出されても読めないので、日本語表記のものをwikiから引っ張ってきた。

f:id:Kaitenshiki666:20200412032706p:plain

そしてこれがゲーム内の部門の配置。かなり大きい上、この画像ではケテルの部門が開放されていない。

また、このゲームは実際のセフィラと上下さかさまの配置で部門が置かれている(マルクトが一番上、ケテルが一番下)のだが、
結構重要な秘密が隠されているため、ネタバレ防止のためにも説明しないでおく
そしてあいも変わらず、”肉団子”と”処刑弾”の説明が出来そうもないまま記事を進めてしまったが、
まあご愛嬌、次回に持ち越すってことで。
こうやって記事を書いている間にも、何かが収容違反を起こしたようだ。
どうせ大鳥か肉団子だろ……んでもって連鎖的に赤ずきんの傭兵も脱走してんだろ?
ん……蒼星?
クリフォト暴走をうっかり見落としていたのか?
……
再☆起☆動
(蒼星はALEPHクラスのなかでもトップレベルで収容しやすく、しかもかなりいい装備をくれるので率先して収容するべきですが、一度収容違反を起こされると組織壊滅級の被害を引き起こします)
だからこそ……
再起動。
ただでさえコ〇ナなんだ、ALEPHクラスだろうが部屋にいろコノヤロー。


※追記
前、SCP-4338 ”ヴァルカン、破滅なるもの”の解説は一応するって言ったろ?
あの作品、マジで解説するまでもないぐらい読みやすい記事だから、自分で言っておいてなんだが”該当記事読めや”って言いたいぐらいなんだけど、有言不実行は良くねえから説明するわ。
該当記事を読め。
知らねえよ、バーカバーカ。
SCP-4000 禁忌”とか、
SCP-001/Kalininの提言 手の星”とか、
ガチで解説がないと難し過ぎる奴に比べて、ヴァルカン君は遥かにわっかりやすい奴だから、
説明の労力を使いたくねえよ。
自分で読め。
代わりに「SCPをあまり読んだことがないです」って人に向けて、
個人的に”読みやすくてしかも秀逸”な作品を幾つか紹介する。
(今回初期作品に多い”単純に強い・単純に怖い作品”や後期作品に多い”秀逸だけど内容が難し過ぎる作品”、そしてもとより有名過ぎる作品は省いている。後単純に怖過ぎる作品も)

SCP-199-JP もう一人の観客"→画像怖ッ、とビビった後にオチまで読むとさらに背筋がゾクゾクしてくる。一人で映画を観るのがトラウマになっちゃうかも
SCP-488-JP 人狼”→すべての動物が、赤色を視認出来るとは限らない
SCP-1295 メグの晩餐”→あんなデカいキノコ雲を見たら、世界が滅亡したと思ったんだよ……(ある騎士は語る)
SCP-571-JP ニギリ・オブ・ザ・デッド”→ハイテンションかつ謎な儀式を経ながら寿司を握ることで、文字通りの”生きている寿司(ゾンビ化した寿司)”をつくれる職人。トラフグの肝はおろか、最早魚介類でもなんでもないヒ素からでも生きている寿司を握れるし、毒性も消える(しかも美味)
SCP-439-JP ホームラン量産法”→野球の打席に入る前にある動作をすると、ボールをバットに当ててしまえばどんな打ち方でもホームランを打てるというもの。
ボールと言ったが球状ならばほとんどの物体に適応されるらしく、ある時実験中に手からすっぽ抜けたバットが職員の顔面にぶち当たってしまい、結果その頭部を”ホームラン”してしまった。
が、後にこれは”皮肉にも地球を救った”事例として認識されるようになる。

日本支部の作品に寄ってしまった。
本当は一読しただけで三日ぐらい悪夢に魘されるような怖いSCPが好きなのだが、今回は慎む。
今後も面白いSCPでねえかなぁ。

死体の山がスマイルをお届け~Lobotomy Corporation~ (並びに、SCP)

少年時代――病的なレベルではないが”捕食されたい願望”があった。
見習い魔女みたいな少女に大鍋で煮られて、
そのまま喰い殺されないかな、という妄想を抱きながら、
昼休み時の小学校の廊下を彷徨って記憶がある。
……
佐○一政?
いや、文章導入部の掴みだよ。
太宰治とか良くやるじゃねえか。
”メロスは激怒した”と同じ使い方だよ。

まあ”捕食されたい願望”については無くなった。
理由?
いや、痛いの嫌なんで。
俺ロブスターじゃねえから。確かに五右衛門風呂と同じで皮膚は赤くはなるだろうけど、茹でられたら熱傷で苦しみ悶えるから。
それでもって望み通りに少女に捕食されたとしても、
痛覚はおろか生態反応が消滅している俺には”旨味”がねえだろ
というか捕食されたい願望が消え失せている時点で旨味もクソもあるまいに。
しかしだな。
今の俺は――”人を捕食しまくる奴”に悩まされている。
そいつはゲームのなかに居る。

f:id:Kaitenshiki666:20200403064259j:plain

store.steampowered.com
Lobotomy Corporation。
初プレイではないが、正式版が発売された2018年はアジア圏逃亡巡りで遊んでいる暇がなく、steamにダウンロードしたまま眠らせている状態だった。
先に言っておくが――かなりムズい
しかし凶悪なまでの中毒性があり、プレイすればするほど異常存在たちが織り成す、
精神が汚染されていくような世界観に呑まれていくだろう。
そしてこのゲーム、数年前から”ミーム汚染”などの言葉で有名になった、
”SCP Foundation”の影響をゴリゴリに受けている。

f:id:Kaitenshiki666:20200405055021p:plain

Secure Contain Protect.

SCP Foundation

一応、SCP Foundationについても簡単に説明しておく。
これはSCP財団という秘密結社が一般市民の目に触れないように『人智自然法則を超越した異常存在』を収容しているという設定のもと、それをどのような方法で管理しているかを報告書という体で提出し合うという、ネットの有志達による非営利型の共同創作サイトだ。
元々4chanの超常現象板のネット民が「怖い画像に都市伝説的な怖い話を付けて遊ぼうぜ!」といったテンションから派生したもので、初期の頃は、
・単純に画像が恐い SCP-087 ”吹き抜けた階段”
・単純に無茶苦茶強い SCP-682 ”不死身の爬虫類”
・触れただけで赤い結晶に侵蝕されて死に至る氷SCP-009 ”赤い氷”
・触れただけで死ぬまで激烈な苦痛に悶え続けることになる像SCP-596 ”忌まわしき再生の像”

などの『能力そのものが悍ましい』、『報告書の内容より画像の方が恐い』作品が多数を占めていた。
徐々にそういった作品は鳴りを潜め、技巧性に富んだ作品が展開されていくこととなったが……Lobotomy Corporationというゲームはこういった”異常存在”を収容して、なおかつ彼らの発するエネルギーを発電機的に流用するという、
発想そのものが異常なゲームになっている。
SCPが好きです! といった連中はこのゲームに確実と言っていいほどハマるだろう。
そして、自分もハマった。
ゲームは一日一時間とは言うが、この緊急事態宣言内の東京において、
俺が提言した”ゲームは一日十八時時間宣言”は、最早正義と秩序を約束する。
香川県議会、家でプレイステーションしていろ。
そして二度と家から出んな。
あ、別の話だった。すまない。
ともかく――ハマり過ぎて延々とプレイしていた。
数々の難所を乗り越え、ゲーム内時間に於いての35日目を迎えることが出来たが、
”やたら強いのはわかるが、どうせ収容出来るだろう”という甘い見立てで、
処刑弾が無い状態でALEPHクラス(収容違反、つまり脱走すると場合によっては施設自体に壊滅的な被害をもたらすレベルの異常存在)の”笑う死体の山”を収容してしまった。
正直ALEPHクラスのなかでは笑う死体の山は弱い部類に入るが、
こいつは施設内に転がっている死体を喰らうことでどんどん強くなり、
最終的には充分な装備を持っていたとしてもどうしようもないほどの脅威と化す。

f:id:Kaitenshiki666:20200411014315p:plain

形状的な問題で”だんご三兄弟”とか呼ばれている。まあ死体の”肉団子”だけどな。

ここまで読んで頂いた人にとっては、
・”ALEPHクラス”ってそもそも何だよ?
・処刑弾の意味もわからねえ!
・この肉団子が居るせいで何で詰みかけてんの?
などの疑問があるだろうが、
それはまた次回説明しようと思う。
このゲームは非常に面白いが、ゲームシステムが結構複雑なので、
順を追っていかないと説明するのが難しい。
ただ、何度も言う通り”非常に面白い”ので
興味がある人はプレイすることをお勧めする。
では、次回で。


※追記
途中で話に出した”SCP Foundation”。
これも一時期凶悪な不眠症になるほどハマりまくったのだが、
最近はあまり追えていない。
深い読解力や専門知識を必要とする作品が増えていったのは個人的に悪くなかったのだが、最近だと特殊ギミックを多用する作品がかなり増えている。

www.scp-wiki.netこの作品はギミックがとても秀逸で面白いのだが、
逆にギミックが秀逸過ぎて翻訳出来ないというジレンマを抱えている。
フリーホラーゲームで有名になったSCP-6789 ”サイレンヘッド”は割とシンプルな能力(といっても破滅的な被害を平気で引き起こすが)だが、
複雑化し過ぎたSCP作品群の”原点回帰”に近いものを感じる。
最も、SCP-6789”サイレンヘッド”は元々Siren Headというフリーホラーゲームに登場するモンスターを「こいつSCPにしねえか?」という感じで逆輸入された存在なので、
純粋な意味でのSCPオブジェクトとは少し違う。


Siren Head - Atmospheric PS1 Styled Horror Game with a Jaw-Dropping Monster


往々にして、最近のSCPは一読しただけでは「まるでわからんぞ!」となりやすい。
そういう場合はアニヲタwiki等を参照して欲しい。
それこそ有志達が解説してくれるので、思わぬ知識や発見に巡り合うことがある。
また、「取り扱い方を間違えれば人命だけでなく世界が滅ぶ」といった物騒な収容対象が多いなか、意外と可愛い奴もSCPには居る
SCP-999 ”くすぐりオバケ”
SCP-131 ”アイポッド”が代表格であり、
他にも”てめえなんぞヤク中のアル中になってしまえ”と願われたせいで、
本当にヤク中のアル中になってしまったランプの魔人(SCP-1481 ”ヤク中魔人”)など、
「お前、どうしてこうなった……汗?」と言いたくなるような哀しみとユーモアを抱えたものも多々存在する。
最近の作品だと、SCP-4338 ”ヴァルカン、破滅なるもの”がそれに該当する。
こいつは古来からオセアニア地域の火山内のマグマ溜まりに生息している超自然的な異常存在で、人間ではどうすることも出来ない程の力を持つ上に人身供儀を頻繁に要求するため、原住民たちからは超常的な畏怖の対象として恐れられ続けていたが、
ある事件がきっかけで、堕落したカウチポテト族のおっさんよりも落ちぶれてしまった
その顛末は実際に該当記事を読んでくれれば、と思う。最近のSCPのなかではかなり読みやすい部類に入る。
それでも「読むのめんどくせー」と思う人には、一応次回で解説する。

SCP自体も昔に比べて解説記事・動画が減ってきてしまったように感じるので、
時期があれば紹介していきたい。

よろしくおねがいします
ねこでした

コンテイジョン、感染~映画による警笛 死を忘るなかれ~

黙祷。

 終了。

過ぎたことは仕方がない。
一日、また一日と暗いニュースが続く。明るい話題もしづらい。
だが、逆説的に感謝している。
COVID-19はどれだけ文明が発達し、医療インフラが整おうと、
”死”は依然として身近に存在していることを教えてくれた。
幽遊白書の戸愚呂弟の台詞ではないが、
”自分が死なない”という保証はない。

f:id:Kaitenshiki666:20200330231352j:plain

我々の人生に”主人公補正”は存在しない。

自分もこのウイルスを舐めていた節がある。
最初はSARS・MERSよりも致死率が低く、
たとえワクチン等の治療法が確立されていなくとも、対処療法を徹底すれば、
三月中には封じ込めに成功するだろうと思っていた。
甘かった。
確かにエボラ出血熱のように”感染すれば一瞬で死亡する”病気ではなかったが、
COVID-19はその曖昧な危険性を突いてきた。
ウイルスの感染率・致死率の推定の甘さから、感染の拡大を招いた実例もあるだろうが、
コンテイジョン”という映画はまさにそれを表現されている。

コンテイジョン (字幕版)

コンテイジョン (字幕版)

 

以前”Plague Inc.というゲームは現状のコロナ騒動と既視感がある”との記事を書いたが、この映画は映画であるため、
・数日前まで元気だった親しい人の理不尽な病死
・パニックを恐れて事実を公表しない政府
・逆に感染症の脅威への過剰な恐怖心でパニックに陥る人間
・市民たちの日用品の買い占め行為
・都市の封鎖
・暴動の発生
・デマを流すことで偽の特効薬を売り捌くブロガー
等の描写がまさに今現在の世界のように克明に描かれている。

この映画はSARS以後に製作されたので、それを意識してか最初の感染者の発見地が香港になっている。
SARSベトナムにて香港系アメリカ人の罹患者が確認された。その時には既に中国本土で多くの発症例が出ていた。
香港系アメリカ人はその後香港に戻り、数日後に亡くなった。
……。

俺は今日を以て、COVID-19の話をするのをやめる。
もうわかっただろ?
感染者の報告例が(ほんの少しばかりだが)減ったとはいえ、個人的に今日(3/30)が最もCOVID-19関係で胸糞の悪い日だった。
日本国民も、このウイルスは自分の身を守る云々依然に安直な行動で身近な人を殺し兼ねないものだとは分かった筈だ。
このブログは”自分の好きな話題しか書かない”というコンセプトで立ち上げている。
暗い話題は他の人がすればいい。
何よりもメンタルを潰してしまえば、それが免疫低下にも影響が出てくる。
俺は細胞学が好きだし、ウイルスに関連する書籍も沢山持っている。
自粛ムードは守るが、自分の好きなことまで自粛する趣味はない。
兎も角、映画『コンテイジョン』は今回のCOVID-19騒動と近しい事象がストーリーのなかで展開されている。
見ればわかるさ。
今見るのが辛いというなら、事態が終息した後に見ればいいさ。
ただ、これだけは言いたい。
memento mori”。
死を忘るなかれ。
たとえ自分に降りかからずとも、いつも身近に居るものなのだから。

内閣の脳味噌の在り処、知りませんか?

韓国と台湾、上手かったよな。
封じ込めと対策。
え? 何のことだって?
知らねえよ、言わせんな恥ずかしい。

一応な、今回の教訓としてはな……
次回からの選挙はちゃんと行こうぜ?
日本の現状って国民が半自発的に自粛ムードを守ることで感染の広範囲化を防いでいる状態だから、
政府がロクな動き方をしていないんだよな。
まあ日本内閣がアホっていうのは最早伝統芸と化しているから、
『こんな政府に頼っても仕方ねえ! クソが!』
っていう感覚で若者が選挙に行かなかったってのもあるだろうし、
その気持ちも分からなくもないが……

あのね、死ぬよ?

君のお母さんとか、お父さんとか、
恩義になっている年上の人とか、

死ぬよ?

実際な……”俺が今生きているのはこの人のおかげ”みたいな人が居るんだけど、
連絡つかねーんだわ💧
いや、生きているとは思うけど、
日本という土壌で生きているんだから、日本のことは考えてやらないと……

死ぬよ?

もうさ……現状がどう転ぼうと”今”は変えられねえからさ、
先のこと考えようぜ?
俺も『内閣がアホ過ぎる』とか『政治家がどうしようもない』とか普通に言うけれども、
裏を返せば”アホな内閣”は俺らの投影でもあるからな。
だって、民主主義って多数決と民意の反映だからな。

f:id:Kaitenshiki666:20200327161151j:plain

日本の政治の話をするのはあまり好きではないので、政治意志とは関係なく適当な国会の画像を拾ってきたが……
これ、俺らだからな?
もっと言えば、お前だからな?
記事を読まれている方。
貴方は、『これ』です!
……暴論じゃねえぞ。
上がアホなのは、下が上を放置していたからだろ。
上を変えるには選挙という地味でコツコツとした手段で変えていくしか方法がねえわけよ。
んで、誰に入れたらいいかわかんねえって時は、
選挙前に立候補者のリストが送られてくるだろ?
それを流し見でいいからざっくり見て、一番マシそうな奴の名前書いて入れときゃいい。
そんな適当でいいのかって?
いいんだよ。
誰に投票したかじゃなくて、
誰が”投票したかが重要なんだよ。

f:id:Kaitenshiki666:20200327162407j:plain
無断転載しちまったけど、公民とかの授業で習うだろ?
投 票 率!!!!
若者の投 票 率!!!!

これが選挙に於いて一番重要といって過言じゃねえわけだ。
超暴論を言えば……誰に投票してもいいわけよ。
誰に投票しようが、若者が投票しているという事実は反映されるからな。
そうなると当選者は若者の民意を無視した政策は取れなくなるんだわ。
いや、どうせ一回目、二回目ぐらいはガンガン無視されると思うよ?
だがこれが五回、六回、七回と続いて行ったら……?
そういう意味でコツコツやっていけって、言いたい。
以上。

※追記
何で選挙シーズンでもないのに選挙の話をしているかって?
いやさ……多分選挙シーズンが近づいたらちゃんと纏めた奴をもう一回上げると思うんだけど、
東日本大震災で『政府がアホ過ぎる』ことに苦しみまくったのに、
コロナ騒動でも同じような現象が若干起きていると思うんだよね。
俺さ……はっきり言ってさ……
こんな記事書きたくねえんだよ。
諸外国の政治の話は好きなんだけど、日本の政治の話すんの嫌なんだよ。
それよりさ、
ハーピーでオ〇ニーしていたら親父にGBぶん投げられた話とか、
タイの風俗店で金がなくなって逃亡を決行した話とか、
インドで独房にぶち込まれた話とか、
したいじゃん!!!!
海外の渡航すら不可能なピリピリしたムードで、こういう話し辛いんだよ。
このエ〇マンガ、ヌけるとか
そういう馬鹿話させろよゴルァああア!!!!
あー……とりあえず東京封鎖する時は、
女神転生Ⅲの”ボルテクス界”式でお願いします。

f:id:Kaitenshiki666:20200327164915j:plain

東京が”卵子”の形になるから、懐胎するまで出られないけどな。